ある頃(いつ頃か認識できないけれど)から頭の中に棲み着いている雰囲気と映像がある。それは私の邪魔をするけど、どうしても追い出せない。

そこにはいつも畳が見える。レースのカーテンが隅に括られてある窓、射し込む強烈な日射しが畳をジリジリ焼いていて、それをワタシはじっと睨んでる。畳の上では色んなことが起こる。悲しいこと嬉しいこと痛いこと苦しいこと愛、愛、愛、フレームアウトする眼前、気が付けば畳と一緒にワタシも焼かれている。焦げたワタシが夜の冷たい畳の上にうつ伏せで寝ていた。静かだ、一度だけ蛙が鳴く。焦げたワタシを私が見ている。ここには何もないと確信する、ようやく全て幻だと知る。


認識と意識の順番、視覚聴覚触覚味覚嗅覚の動き、イメージによるイメージ、認識と意識の順番。記憶。


昨日と今日は幸せなことが起きたんだ。だからがんばろうって思ってる。でも夜は相変わらず辛い。だからがんばろうって思ってる。

今年の夏は、ビニールプールに炭酸水をためることにした。