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別段、変わった事があるわけではない。日常があって、それが時々面白く、時々陰鬱としているだけの話。

煙草の煙が光を追うように、弱々しくおどろおどろしく、私も何かを追っている。眼鏡が曇っているのか、煙草の煙が目を覆っているのか。目に染みて涙が出るから、後者か。

男だったらこう、女だったらこう、という考え方は、確かに今では古い考え方かもしれないけれど、そういう固定観念は人間関係を持って生きる上で非常に便利な道具だろうと思う。迷った時、固定観念は一本道を用意してくれる。それが多くの人と共通となればさらに便利だ。それに抗おう、それを疑おうとする姿勢が若いうちにあって、そこから別れていく。私はそれを疑おうとして疑い、そして別れた。男だったら女だったらという固定観念は私にはつまらなく、不都合だった。不便になったとは思った。

責任はどこにでもある。別れた先にも責任はいる。そしてやはりいた。ただこれを果たすか果たさないかで、不便でも生活内容は変わってくる。のだと今は思っている。

多くの人にとって有益な話というのを持っていない私は私の思うことしか話せない。有益な、と強いてつけられるような話があるとしても私にとっては有益だった話、しかない。これが普通のことなのかは分からないけれど、普通のことだったら有難い。

この前、友人に経験豊富だねと言われた。経験豊富。確かにそう思われるようなことはしたのかもしれない。でも私には、私のしてきたことというのは経験豊富という言葉の持つ明るさに似合わないし、経験豊富だねなんて言ってもらえるような立派なものではないと思う。私はその時友人に、私は同世代が努力していること分かりやすいものなら卒論であったり就活であったりということを、頑張ったことがない。私がしていたのは逃げたり怠けたり妥協したりということばかりだったから、経験豊富なわけではないと答えた。友人はそうなの?と笑ってくれていたけれど。

話が途中で終わってしまうので頭が働いていない。焼酎のせいだ。一升瓶を年始に持って帰ってきた。芋焼酎はうまい。いつかベロベロに酔っ払いたい。誰かと。

今日は何もしていないせいで、頭が疲れた。