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この指輪の意味は、私だけが分かっておけばいい。

分かっているのに時々、これからどうしようと思うことがある。どうなるのだろうと思っているのはいつものことだし、どうしようと思う時の方が不安だ。一人でないことは知っている。贅沢な話だ。でも、それでも一人だと思う瞬間がある。贅沢だ。

一人きりで何ができるのか。一人きりで何をすればいいのか。出来ることするべきことの幾つかは見えている。けれどまだ靄のかかったあの場所に、今見えているものよりはるかに大きなそれらがあって、それは単なる感覚でしかないのに絶対的な確信がある。その大きさ重さに立ち向かえるのか不安で不安でたまらなくなる。

崩れても、寄り集まって手足を再生するしかない。不安を誤魔化すより打ち消す方がずっと大変だけど消してしまえば増えることはない。例え尽きなくとも。

疲れたら休めばいいのに休むのにも一苦労する。難儀だと思う。出来るなら頑張って頑張って頑張り続けたい。必死に生きてそのまま死にたい。どうして休まなきゃやっていけないのだろうか。どうして保たないのか。悔しいのか情けないのか。

あんまり遠くを見ていても足元を掬われるだけだって釘を刺すけどうまく刺さらない日に、私は寝るくらいしか案が浮かばない。