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世間はもうとっくにバレンタインモードだ。イベントごとなんて楽しんだもん勝ちだと思うけど、私にはまだ些か早い。

不安について書いたら最後は自分を鼓舞するような文章で〆るようにしているけれど、それは体裁と不安定な心境を整えるための刷り込み行為で。実際には不安は不安のまま、変わることなくそこにある。一つ一つとぶつかるしかないことはよく知っているつもりだけど、それが出来ない時にはてんで駄目だ。

何かぼやけたことを考えてみようとする。もしくは実際に頭の中をぼやけさせる。私の手の上にある殆どのことがその体重を軽くして、私はその軽い感触に少し逃げる。逃げた所でやってくる私にはもうお馴染みの風景。畳。焼けるワタシを見る私。場末のスナック。疲れた髪に無理やり色をつけた女の、諦めた笑い声。それを悲しそうな悔しそうな眼で見ている小学生くらいの可愛い男の子。彼はヒーローになれるのに、その女のせいで、まだヒーローになれない。

ロマンチストなんだとか頭の中が悲劇のヒロインなんだとか、捉え方は人それぞれあるだろうが私にはとにかくこれがやけに身近な風景に思えてならないから恐い。それは自分の身にも起こりそうなという意味の身近さより、そこらじゅうにあるという意味の身近さ。少し早くに諦めた人間と未来のある人間が関わり合っている風景。そこには戦いしかないなと思う。人はそこらじゅうで戦っているんだと思う。休めないなんて地獄だ。

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靴擦れ痛すぎて、消毒するとき地獄。地獄ってそこらじゅうにあるね。ていうかもうこの世はなかなか地獄だね。

私も早く戦士になりたい。サラリーマン戦士に。