f:id:mito_kura:20140805033911j:plain

夢ごこち杏仁豆腐を食べて夢を見た。

先日、さよなら渓谷というずっと観たかった映画を観た。椎名林檎さんが映画と主演の真木よう子さんに提供した楽曲、幸先坂はエンドロールにのみ流れた。
ネタバレになるので今後観ようと思ってる方はここでおしまいにしてね。

簡単に、本当に簡単に内容を話すと、高校時代の真木よう子(以下かなこ)が大学生四人にレイプされ、その後悲惨とも言える人生を送り大人になり精神病も患っていたのだけれども、レイプした中の一人尾崎は当時のことを心から悔いて罪悪感に苦しみながらも社会人をやっていた。

尾崎はある時、かなこが入院していることを知りそこに何度も手紙を渡そうと通いつめていた。もちろんかなこは取り合わず、手紙だけがかなこに届くような形のまましばらくが過ぎる。

実家に戻りしばらく、とうとうかなこは何かが切れて実家を飛び出し、尾崎に連絡をする。何でもしてくれるんでしょ?!と怒鳴るように訴え泣くかなこに、尾崎は黙って頷き、一文無しのかなこの行くままにあとを着いて行く。

長い時間をかけて最終的にたどり着いたのは何処かもわからない田舎の小さなアパートの前で、かなこはそこに住むという。そして、いつしか芽生えていた「何か」に突き動かされ二人はそこで突然セックスする。そしてそのまま一緒に暮らし事実婚を始める。レイプ事件の被害者と加害者が二人で、事実婚までして暮らし始めたのだ。

二人を紐解くのはとある冴えないライターの男性とその後輩の女性ライターなのだけど、このまま行くと全部書かなきゃならなくなるのでやめておく。

終盤、ライターの二人にかなこは上に書いたことを含めた二人の一切を話して聞かせるのだけど、男性ライターが何度も「それで幸せなのか」と尋ね、かなこは「私たちは幸せになるために一緒にいるんじゃない。」と答える。

そうしてすぐ、かなこは二人のアパートを出て行ってしまう。さよならとだけ書かれた置き手紙を残して。尾崎は現れた男性ライターにのどうしてですかという問いに、「幸せになりそうだったからですよ。」とだけ答える。「不幸になる約束だったから」と。男性ライターが最後に一つと言って、もしあの時レイプ事件を起こさずにいた人生と今の人生、戻れるならどちらを選ぶかと訊くのだけど、そこで無音になり川の流れる音だけが聞こえて、そしてエンドロール。

途中キツイ場面もあったけど、観てよかった映画だった。エンドロールで流れた真木よう子さんの歌う幸先坂は、映画を観た後だと歌詞の凄さがよく分かって良かったなあ。林檎さんも映画を観てから作ったって言ってたし、なんだか色々となるほどなあと思ったよ。

久々に映画のレビューみたいなものを書いた気がする。疲れた。たぶんあんまり伝わってないと思うから興味ある人は観てみて。オススメの一本。


最後に一つ。
真木よう子さんの身体は綺麗。
以上です。